八事蝶々
・八事蝶々の歴史
八事には、竹と和紙(赤、黄、橙、緑、紫)で作製する【八事の蝶々】があります。考案者は前田柳三右衛門です。明治維新後、禄を失った士族の内職として作り始められました。明治初期から昭和初期まで八事地域で作製・販売されていましたが、戦後段々と作られなくなり資料や人々の記憶に残るだけのものになってしまいました。しかし、昭和50年ごろにかつて天白区にお住まいだった加藤かなさんが、幼いことの記憶を頼りに地元の幼稚園の子供たちのために作ったことをきっかけに配り始め、多くの人に作り方を伝え、現在まで八事の蝶々の作成方法が残されています。
・保存会について
平成14年6月に保存会が立ち上がりました。
保存会の活動は、作成方法を保存・継承するために区内の学校や区民まつりで子どもたちに作り方を教えたり、地域の集会施設などで講習会を開催したりして継承活動に尽力しています。
・八事の蝶々の魅力
昔の人が何もない時代に工夫して作って楽しんでいたということと、八事が行楽地であったことなどの地元の歴史を八事の蝶々を通して知ることができるということです。